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銀製作

 
銀粘土法
銀粘土という比較的新しい素材(50年程度の歴史しかない)を用いて、銀製品を作成する方法です。
 基本的なプロセス
 銀粘土で銀アクセサリーを製作する基本的な流れは次のようになります。

銀粘土で成形 → 乾燥(100℃) → 焼成(800℃) → 研磨

1. 成形
銀粘土で形を作る工程です。

〇 手早く成形する
銀粘土は、塑造用粘土ですので、油粘土や紙粘土、石粉粘土、小麦粉粘土等と同じようにして成形することができます。他の粘土に比べ、固くなるまでの時間が短く、5分程度で固くなり、成形できなくなりますので、手早く形を作る必要があります。固くなった銀粘土も、水を加えると柔らかくなりますので、慣れてくると、水を塗って柔らかくして作業を続けることもできるようになります。
一旦乾燥させてしまった銀粘土を元に戻すには、アートクレイ潤うケースで、2,3日かけて再生します。

〇 型の利用
雪の結晶やアラビア模様といった成形用の型が市販されています。型を使うとプロ級の製品をつくることも容易です。
透明で柔らかなシリコンゴムの型が使いやすいです。

〇 乾燥  100℃ー30分
銀粘土で成形が終わったら、100℃で30分程 乾燥します。

〇 修飾
いくつかの部品をくっつけたり、石や石枠を取り付けたりします。
2燥品をくっつけ合わせるのは、水やペースト状の銀粘土を糊として使用し、簡単にできます。複雑な形状の製品は、いくつかの部品に分けて成形し、乾燥後にくっつけ合わせます。
焼成可能な合成石は、粘土の段階でくっつけると作業が容易です。

〇 最終乾燥
成形と修飾が終わったら、焼成前にもう一度、100℃で乾燥します。

(余談)
銀粘土の価格は1gで150円程度と極めて高価ですので、失敗しても捨てがたいのですが、一度乾燥してしまうと元に戻す(開封当初の状態に戻す)のは難しく、銀粘土を使って十分な練習ができないのが悩みです。


2. 焼成  800℃ー5分
基本は、800℃で5分間で焼成します。
乾燥した銀粘土の成形品は、650℃で30分、800℃で5分以上の時間をかけて焼成します。焼成することにより、有機系バインダーが焼失し、微細な銀粒子同士が融着して銀製品となります。
焼き締めといって、更に800℃で30分焼成時間を長くすると、銀粒子間の融着が強固になり、銀粘土から製作した銀製品特融のもろさをカバーすることができます。


3 .研磨
焼成後の銀製品は表面が白色(細かい粒子による乱反射で白色に見える)ですので、研磨して銀色にします。
・手作業で
ワイヤブラシで白色部分を取り除いた後、スポンジ研磨剤(または耐水ペーパー)で磨きます。#320〜#600、#800〜#1000、#1200〜#1500と、荒いものから順次細かいものに変えて磨き、最終的に、研磨剤(例.ピカールケア)をつけたシルバー用クロスで磨くと、銀色に輝く製品となります。
・リューターで
リューターに研磨用ポイントをつけて磨きます。手で行うよりずっと楽です。セラミックポイント、ラバーポイント、シリコンポイント、カラーポイント等があります。#100〜#200程度のあらいシリコンポイントで磨いた後、#400〜#500、#600〜#800、#1500〜#3000と目の細かいもので磨いていきます。最後は研磨剤をつけたシルバー用クロスで仕上げます。
・バレルで
研磨の簡易方法として、バレルを使用する方法があります。焼成が終わった製品をバレルで研磨するとピカピカになります。バレルでの研磨は、表面の凹凸が残ったままですので、鏡面にはなりませんが、一番楽な方法です。

インターネット上には、銀粘土から銀製品を作る方法を紹介したホームページが多数あります。YouTubeにある初めての人向けの動画をいくつか紹介します。
・GINSUKE.COMの成形から焼成、研磨までの初歩的なやり方紹介映像です。
銀粘土(シルバークレイ)入門 レッスン1 造形・乾燥編(1/3)
銀粘土(シルバークレイ)入門 レッスン1 整形編(2/3)
銀粘土(シルバークレイ)入門 レッスン1 焼成・仕上げ編(3/3) では、ガスコンロを用いていますが、温度ー時間のコントロールが難しいので、電気炉(約40,000円)の使用をお勧めします。
 道具
 上記プロセスに使用する道具です。

1. 成形
次のような道具をつかっています。
・スペーサ、ローラー
 銀板の厚みを均一にするのに使用します。
  
・木心棒、ゲージ(指輪のサイズ決定用)
・スパチュラ
・やすり
 棒やすり、耐水ペーパー(紙やすり)、スポンジ研磨剤
・シリンジ
・カッター、彫刻刀
・リューター
・型
・銀製部品
 石枠、指し丸環、裏付けバチカン、丸カン、バチカン
・ピンセット・・・石のセッティング、細かい部品のセット等に用います。

2. 乾燥
乾燥器があれが一番ですが、ドライヤー、ホットプレートで代用できます。
私は電気炉を100℃で使用し、乾燥炉として使用しています。100℃付近では温度コントロールが難しいので、高温になりすぎないように注意が必要です。

3. 焼成
電気炉
 

4. 研磨
ワイヤーブラシ、スポンジ研磨剤、耐水ペーパー、シルバー用クロス、リューター、バレル
 

5. リューター
1万円程度の安いリューターは買わないようにしましょう。回転軸がぶれて、細かい作業ができません。回転軸がぶれないリューターは4万円前後はするようです。
 
銀粘土法での銀アクセサリー例
ホームページ名 内容
彫金
鏨(タガネ)を用いて金属を彫って装飾を施す技法。
彫り以外に、透かし(糸鋸で切り抜く)、打ち出し、象嵌等の技法があります。
彫金での銀アクセサリー例
ホームページ名 内容
鋳金(注型)
鋳型を作り溶かした金属を流し込んで製品とする技法。
銀アクセサリーで多く行われているのが、ロストワックスと呼ばれる蝋をつかった製造方法です。ワックスを切ったり彫ったりして原型を作り、それを使って石膏型を作り、石膏型に溶けた銀を流し込んで銀アクセサリーを作ります。
鋳金での銀アクセサリー例
ホームページ名 内容
鍛金(鍛造)
金槌を使い、金属をたたいて加工する技法。
金、銀以外に、銅、錫、鉄なども用いられます。
鍛金での銀アクセサリー例
ホームページ名 内容