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技術情報

 
銀の技術情報
銀粘土
銀粘土とは 銀粘土とは、1ミクロン程度から数十ミクロン程度の銀粒子を有機系のバインダーと水で粘土状にした塑造用粘土です。三菱マテリアル(株)から「PMC」の商品名で、相田化学工業から「アートクレイシルバー」の商品名で売り出されています。
価格
 銀粘土の価格(2015年1月29日調べ)
アートクレイシルバー 10g 2,069円(Amazonサイト 相田化学工業)
PMC3 10g 2,400円 (Amazonサイト シルバーアクセサリー)
PMC3は、焼成後、銀9gになります。アートクレイシルバーには記載がありません。
銀価格が75円/g程度ですので、銀粘土は約3倍の値段です。
銀粘土の製造
(概要)
 銀粘土から銀製品までの流れ

成形(成形可能時間は5分程度) → 乾燥(100℃) → 焼成(800℃) → 研磨

約300℃程度でバインダーの有機化合物が燃えてなくなり、800℃で銀粒子の表面が軟化して(?)銀粒子同士がしっかりとくっつき形状を保ちます。
詳細は、「銀粘土から銀製品を作る」を見て下さい。
銀について
銀製品の種類 銀製品と言っても、銀100%の製品ばかりではありません。これは、銀が柔らかいので、製品強度を上げるために他の金属(割り金と言う)を微量加え合金にしているからです。銀製品の素材には、次のようなものがあります。

・純銀 銀100% (表示)Ag1000、SV1000、Silver1000
 銀粘土を焼成して得られるのは、純銀です。
・スターリングシルバー 銀92.5% (表示)Ag925、SV925、Silver925
 Ag925が一番硫化しにくい(黒ずみにくい)と言われています。
 宝飾品、食器は主にこれです。
 銀と銅(他に少量のアルミ等を含むこともあるようです)の合金です。 
・コインシルバー 銀90% (表示)Ag900、SV900、Silver900
 各国の銀貨がこの純度のためにこの名前がついたそうです。
・他に、95%のAg950(SV950、Silver950)、80%のAg800(SV800、Silver800)があります。
ピンクシルバー、ソフトホワイトはAg500(SV500、Silver500)で、割り金はそれぞれ銅、パラジウムです。

(注意)純銀は加熱しても黒くなりませんが、割り金が入った銀は黒くなりますので、銀製品に七宝をかける場合など、成形時に高温をかける場合は注意して下さい。
銀の特徴  銀の化学的、物理的性質をまとめました。

名称 銀 (英語)silver
化学記号 Ag
周期律表 11族、5周期、dブロック 47番遷移金属元素
原子量 108
融点 962℃
結晶構造 面心立方
電気抵抗率 15.87 nΩ•m(20℃)
熱伝導率 429 W/m•K(300K)
熱膨張率 18.9 µm/•m•K
モース硬度 2.5
CAS登録番号 7440-22-4

光の反射率が高い(可視領域で98 %程度と金属中最大)ため美しい金属光沢を持つ。このため、いにしえより「しろがね(白銀)」と呼ばれ珍重されました。
延性および展性は金に次いで大きい。1gの銀は約2200mの線に伸ばすことが可能との記載もあります。

銀は空気中の酸素で酸化はされませんが、硫化水素などの硫黄化合物とは反応して、表面に硫化物 Ag2S が生成し黒ずんできます。また、塩素に対しても反応して塩化銀となり、光にあたると黒ずんできます。下のホームページに詳しく書かれています。
銀のさびはどうして黒いのですか?

銀のspitting 現象とは、溶融時に大量の酸素を含んだ溶融銀(973 °Cで体積の20倍の酸素を吸収)が、凝固時にその酸素を放出し表面がアバタ状態になる現象を言います。

銀イオンはバクテリアなどに対して強い殺菌力を示すため、抗菌剤として使用されます。
保管方法  銀製品を何か月も飾ったままにしておくと黒ずんできます。これは空気中にある硫黄成分と反応して硫化銀ができるためです。毎日、身に着けている方が変色しにくいようです(服とこすれて磨かれるため?)。銀をできるだけ長く変色を抑えて使用していただくために、保管方法に注意して下さい。
銀製品の保管には、空気との接触を断つとよく、チャック袋(ポリ袋)に入れたり、気密性のいい容器にいれて保管すると黒ずみを軽減できます。ポリ袋や通常の容器は、わずかですが空気をとおしますので、いつまでも輝いたままという訳にはいきません。
保管前にシルバークロスなどできれいに拭いておくのも効果的です。
 取扱い 銀製品の取り扱いには、次の点に注意して下さい。

・ 硫黄に注意
温泉や噴気孔近くは硫黄濃度が高いので、銀製品を持って行かないようにしましょう。硫黄の匂いがするような場所への持参は厳禁です。
毎日の生活では、入浴剤に注意です。入浴剤には硫黄成分が含まれるものがあります。黒ずんだ銀の再生方法は、次章を参考にして下さい。

・ 塩素に注意
硫黄以外に銀は塩素とも反応して変色しますので、塩素系漂白剤や塩素系消毒剤には注意が必要です。銀が塩化銀になり、薬液による再生は困難です。

(参考)空気中の硫黄成分(多くは硫黄酸化物)の発生源としては、火山や温泉等の自然発生源ばかりでなく、工場、火力発電所等のボイラーや、自動車、船舶、飛行機等のエンジンのように身近な発生源もあります。
再生方法 布で拭いても落ちない程、黒ずんでしまった銀製品の再生方法には、次の方法があります。
いずれの方法も、いぶしてある製品では、いぶしもとれてしまいます。

方法1 アルミホイルと塩水
硫化により黒ずんだ銀製品は、塩(食塩、重曹等)を溶かした熱湯にアルミホイルをいれ、その上に銀製品を入れて少し置くときれいになります。詳細は、次のホームページ(誰のホームページか不明)を見て下さい。
黒ずんだシルバーアクセサリーをきれいに
Jewelry Jam が動画を公開しています。
【ノーカット】シルバーアクセサリーをピカピカにする裏ワサ

方法2 焼成しなおし
黒ずんだ銀製品を焼成すると、再び元の銀製品に戻ります。この方法では、焼成後は白色になりますので、研磨が必要になります。チェーンの再生方法としてはお勧めできません。

部材の技術情報
● キュービック・ジルコニア
ダイヤモンドに一番近い合成石がキュービック・ジルコニアです。

ダイヤモンドおよび合成石名 結晶系 屈折率 屈折性 分散率 硬度 比重
ダイヤモンド 等軸晶 2.417 単屈折 0.044 10 3.52
キュービック・ジルコニア 等軸晶 2.15~2.18 単屈折 0.060 8~8.5 5.6~6
(注)タカラ貴宝・ダイヤル類似石より引用

キュービック・ジルコニアで有名なメーカーは、スワロフスキーですが、スワロフスキーの製品には、ピンからキリまであります。というのも、スワロフスキーが取り扱ってい製品には、デコ系から宝石系があるからです。
デコ系
①鉛ガラス
安価なビーズや接着して使用するキラキラは、ガラス系です。
宝石系
②キュービック・ジルコニア
価格は天然ダイヤモンドよりずっと安いですが、カットが同じであれば、見かけは区別がつきません。
③天然石
ダイヤモンドは、炭素の結晶で、ガラスやキュービックジルコニアとは元素から異なります。一般的な人工ダイヤモンド(結晶構造が同じ炭素製品)は、黒いので、宝石には使いません。
このあたりの説明は、アイボリータワーさんが書いている次のブログを見て下さい。
ダイヤモンドとキュービックジルコニアとスワロフスキーの違い